

上映が始まる前に,アチェ教育局長のDrs.Anas M.Adam氏の挨拶、そして、私たち(大川さんと私)が生徒を前に挨拶した。「二つの故国をつなぐ歌」と「命の火」(日本題名:稲むらの火)の順に上映した。

一回目の上映会はアチェ第一中学校の生徒たちが鑑賞した。中学に進級したばかりのDivaもいた。(アチェでは7月が新学期である)前日に先生は「明日は映画会があるからノートと鉛筆を持って行くように」Divaは「今日の映画に私が出演していることは先生は知らないのよ」と。


イスラム教では男女が同じ席にいることが禁じられているためか、座る位置もきっちり男女の区別がされており、女子は必ずベールを被っているのが印象的だった。私は彼らがどのシーンに反応するかをメモしてみた。 ◯Divaがサッカーボールを頭で受ける(おーという声)◯新幹線に乗る~池尻昌言(さわぎ、手をたたく)◯オルゴールの前で皆が歌う(一緒に唄う生徒がいた)◯除幕式で拍手するシーン(皆が拍手した)◯DivaがDindに歌って上げるラスト(多くの生徒が笑っていた)◯津波で川が氾濫するニュース映像は実体験した彼らも悲鳴に近い声を出していた。ちなみにDivaはラストシーンで妹のDindaに早春賦を歌って聴かせるところが恥ずかしかったとか。私たちはこの作品「二つの故国をつなぐ歌」と「命の火」の2作品をアチェ州の他の地域でも上映が出来るようDVDビデオにしたものをプレゼントした。
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